〇運営の基本理念
法人の基本理念に基づき、法人本部及び各施設と連携・協力しながら以下の理念のもと、運営する。
(1)「遙学園」「大阪水上隣保館乳児院」が永年にわたり培ってきた養育援助の方法・技術・経験を基礎として、小規模グループケアの特性を最大限に活かすことに努め、家庭的な養育環境のもとでこどもたちの成長を促す。
(2)地域社会との関係を重視し、積極的に地域と交流し、施設が持つ人的・物的資源をもって貢献する。
(3)従事する職員が尊重され、それぞれの能力や長所が充分に活かされ、こどもたちと活き活きと生活し、自己実現を図ることができる環境を整備する。
〇養育・支援の基本理念
こどもたちのかけがえのない命を守り、一人ひとりを尊重し、それぞれが主体的に成長発達できるよう援助する。そのために、こどもたちの「育つ力」を最大限に引き出し、認め、支え、自らを「愛される存在」「大切な存在」として認識し、高い自己概念、自尊感情、自己肯定感をもって成長していくための土台とし、育む。
〇養育・支援の基本方針
当施設は家庭的な環境における養育・支援を展開することを目的とする施設であり、こども個々の状況に合わせ、柔軟で落ち着いた生活を保障するため、各生活ユニット(ホーム)の独自性を尊重する。一方、独善性や恣意性、孤立性等を防ぐため、職員組織及び、乳児院を含めたユニット間の相互連携・協力体制を重視し、常時情報共有を図りながら、以下に基本方針を定めてこどもたちの養育・支援にあたる。
(1)安心と安全を保障し、育つ喜びを感じられる環境
(2)小集団を活かした個の形成
(3)こどもの人権が保障され、意見や意思が尊重される環境
(4)基本的生活習慣の獲得と家庭的生活経験の蓄積の保障
(5)心身の健康の保障
(6)信頼できる大人とのアタッチメントの形成
(7)養育・支援の計画的な実施と共有化
(8)家庭支援における協働の姿勢
(9)地域住民としての生活や活動の保障